本記事にはプロモーション(PR)が含まれます。
5歳の子がリビングで親のスマホを握って動画を延々と流している。小学校に上がる上の子は「自分の携帯がほしい」と言い出した。周りの家庭がいつ持たせているのかも気になる。こうした場面で最初に頭に浮かぶのは「何歳から持たせていいのか」という数字です。ただ、年齢の数字を1つ決めても、使い方の約束がなければ翌週には形が崩れます。この記事では、効果や悪影響を断定せず、公的な調査の枠組みと、家庭で決めるべき項目のチェックリストに絞って整理します。
「何歳から」より先に決める順番
結論から言うと、選ぶ基準は「何歳で持たせるか」という1つの数字ではなく、決める項目の順番です。おすすめしたい順番は、(1)誰の端末か → (2)何に使うか → (3)いつ・どれだけ使うか → (4)どこで使うか → (5)フィルタリングと制限をどう掛けるか → (6)いつ見直すかの6段階です。年齢はこの中の「いつから始めるか」の入口にすぎず、6つの項目を家庭で言葉にしておかないと、同じ年齢でも家庭ごとに使い方はまったく変わります。まず「持たせるか否か」で悩む前に、この6項目を紙に書き出すことをおすすめします。持たせない期間でも、親のスマホを一緒に使う場面には同じ6項目がそのまま当てはまります。
公的調査が示す低年齢のスマホ・ネット利用の実態
低年齢の子供がどれくらいネットに触れているかは、内閣府の「青少年のインターネット利用環境実態調査」が、0歳から9歳の低年齢層を対象にした調査を毎年公表しています。ここでは利用率・利用機器・利用時間・保護者の取り組み(フィルタリングや時間管理をしているか)が年齢別にまとまっています。数字を家庭の判断材料にするときは、二次的なまとめ記事ではなく一次の調査本体を確認するのが確実です。
本記事では推測の数値を書かないため、最新の利用率と平均利用時間は原本で確認してください。乳幼児のスクリーンを見る時間については、WHO(世界保健機関)が「5歳未満の子どもの身体活動・座位行動・睡眠に関するガイドライン」を出しており、座ったまま画面を見る時間の目安を示しています。これらは「これ以上は必ず悪い」という断定ではなく、生活全体のバランス(体を動かす・眠る・画面を見るの配分)を考える目安として読むのが適切で、発達への影響には個人差があります。
家庭で決める6つの項目(チェックリスト)
持たせる・持たせないの前に、次の6項目を家庭で言葉にしておくと、あとで「そんな約束はしていない」というすれ違いが減ります。上から順に埋めていくのがおすすめです。
| 項目 | 家庭で決めること | 決め方の例(記入する内容) |
|---|---|---|
| 1. 誰の端末か | 親の端末を借りるのか、子供専用にするのか | 就学前は親の端末を一緒に使う/専用機は持たせない、など |
| 2. 何に使うか | 用途を先に決め、それ以外を入れない | 知育アプリ・写真・親との連絡のみ、動画は時間限定、など |
| 3. いつ・どれだけ | 1日の合計時間と使う時間帯 | 1回○分・食事中と寝る前は使わない、など |
| 4. どこで使うか | 使ってよい場所を限定する | リビングのみ・自室と外では使わない、など |
| 5. 制限の掛け方 | フィルタリングと課金・時間制限の設定 | フィルタリング有効・アプリ内課金オフ・時間制限アプリ、など |
| 6. 見直しの時期 | 約束を更新する節目を先に決める | 誕生日・進級・学期の変わり目に見直す、など |
ポイントは、順番を飛ばさないことです。「何に使うか(2)」を決めずに「1日○分(3)」だけ決めても、その○分に何をしているかが管理できません。まず用途を絞り、そのうえで時間・場所・制限を重ねると、約束が具体的になります。子供に説明するときも、この順番でひとつずつ理由を話すと納得を得やすくなります。
フィルタリングとネット制限の設定
ネットにつなぐ端末を持たせるなら、フィルタリング(有害な情報のサイトやアプリへのアクセスを年齢に応じて制限する仕組み)を最初に設定します。日本では「青少年が安全に安心してインターネットを利用できる環境の整備等に関する法律」(青少年インターネット環境整備法)により、携帯電話事業者は契約者が18歳未満かどうかを確認し、フィルタリングを提供する枠組みが定められています。契約時に「うちは子供が使う」と伝えるかどうかで初期設定が変わるため、店頭やオンラインの申込時に必ず申告してください。
幼児が親のスマホを使う場面では、通信契約のフィルタリングとは別に、端末側の設定でも制限できます。実務的に効くのは次の3つです。1つ目は時間制限で、iOSの「スクリーンタイム」やAndroidの「ファミリーリンク」で1日の利用上限やアプリごとの時間を決められます。2つ目は課金の制限で、アプリ内課金や購入にパスワードを必須にし、無料アプリでも勝手に課金が進まないようにします。3つ目はアプリと動画の年齢制限で、動画サービスの子供向けモードや、インストールできるアプリの年齢レーティングを設定します。無料の学習アプリを入れる前には、この課金設定を親が必ず確認しておくと安心です。設定は一度で完璧を目指さず、6項目の(6)見直しの時期に合わせて更新していくのが現実的です。
「見るだけの時間」を「学ぶ時間」に置き換える分岐
時間の約束がなかなか守れないとき、時間そのものを削るより、中身を「見るだけ(受け身)の時間」から「手を動かして学ぶ時間」に一部置き換えるほうが摩擦が少ないことがあります。ここは家庭の方針しだいで、次のように分岐で考えると整理しやすくなります。
- 動画を見せている時間が長く、それを減らしたい → 同じ画面の時間の一部を、親子で取り組む知育アプリや、通信教育のデジタル教材に置き換える。
- 画面自体を減らしたい → 紙のワークや知育玩具など、画面を使わない教材に置き換える。
- まだ端末を持たせたくない → 端末は持たせず、親の管理下でアプリや教材だけを使う。
置き換え先の費用感を数字で見ておくと判断しやすくなります。幼児向けの通信教育は、公式サイトで確認した料金で毎月払い1,500〜4,200円、12か月一括なら月あたり1,425〜3,700円が目安です(2026年9月時点・公式サイト確認)。たとえば毎月払い2,000円台の教材を選ぶと、1か月あたり約2,000円で「見るだけ」ではない時間が加わる計算になります。無料でできる学習アプリやプリントから始め、続きそうなら有料教材に移すという順序でも構いません。教材ごとの月額と年間総額の違いは、幼児 通信教育おすすめ比較|月額でなく年間総額で5社を見比べるで表にまとめています。
置き換えはあくまで選択肢の1つで、動画やゲームの時間をすべて学習に変える必要はありません。大切なのは、削るか置き換えるかを家庭で決め、6項目の約束の中に位置づけておくことです。
よくある質問
スマホは何歳から持たせるのがよいですか
年齢の正解を1つ示す公的な基準はありません。年齢を数字で決める前に、この記事の6項目(誰の端末か・用途・時間・場所・制限・見直し)を家庭で決めておくほうが、実際の使われ方をそろえられます。進級や生活の変化の節目を見直しの時期にしておくと、始める時期も自然に判断しやすくなります。
フィルタリングは必ず設定しないといけませんか
携帯電話の契約では、契約者が18歳未満かどうかを確認し、フィルタリングを提供する枠組みが法律で定められています。契約時に子供が使うことを伝えると初期設定に反映されます。設定を外す場合の手続きや範囲は事業者や制度で異なるため、申込時に確認してください。詳しい対象は本文中のマーカーの通り条文で確認する必要があります。
幼児にスマホを見せると発達に悪いですか
「必ず悪い」と断定できる根拠を本記事では扱いません。WHOは5歳未満向けに、体を動かす時間・睡眠・座って画面を見る時間の配分について目安を示しています。影響には個人差があるため、画面の時間だけを取り出して良し悪しを決めるより、生活全体のバランスで考えるのがよいとされています。
時間の約束が守れないときはどうすればよいですか
約束を破ったことを叱るより、約束そのものを見直すほうが続きやすいことがあります。時間を短くするだけでなく、中身を受け身の動画から親子で取り組む教材に一部置き換える方法もあります。見直しは感情的な場面ではなく、あらかじめ決めた見直しの時期に落ち着いて行うのがおすすめです。
キッズ携帯とスマホはどちらがよいですか
用途で選ぶのが基本です。連絡と位置確認が目的ならキッズ向けの機能に絞った端末、アプリや学習も使うならスマホというように、6項目の(2)用途から逆算します。用途を先に決めると、必要な機能と不要な機能がはっきりします。
家庭のWi-Fiやアプリでも制限できますか
できます。通信契約のフィルタリングとは別に、端末の「スクリーンタイム」や「ファミリーリンク」で時間とアプリを、家庭のWi-Fiルーターの設定でアクセス先を制限できます。複数の手段を重ねると、片方の設定が外れても最低限の制限が残ります。
参考・出典
- 内閣府「青少年のインターネット利用環境実態調査」(低年齢層・0〜9歳)
- こども家庭庁「幼児教育・保育の無償化」 https://www.cfa.go.jp/policies/kokoseido/mushouka
- 文部科学省 幼稚園教育要領(平成29年3月31日告示) https://www.mext.go.jp/content/1384661_3_2.pdf
- WHO「5歳未満の子どもの身体活動・座位行動・睡眠に関するガイドライン」(原文)
- 青少年が安全に安心してインターネットを利用できる環境の整備等に関する法律(青少年インターネット環境整備法)条文
- こどもちゃれんじ(ベネッセ) https://shimajiro.benesse.ne.jp/
- Z会 幼児コース https://www.zkai.co.jp/pre/price/
- 幼児ポピー(新学社) https://www.popy.jp/yoji/
- ワンダーボックス(ワンダーファイ) https://box.wonderfy.inc/price/

